今から約12年位前に、私は大学院生から社会人になりました。
その当時は、氷河期と呼ばれていた時代で株価も大きく低迷していました。
幸運にも無事に東京の東証一部の大手企業に就職が決まり
初任給は手取り約20万円程度でしたが、寮暮らしをしながら過ごしていました。
就職した時には、お金の管理はあまり深く考えていなかったのですが
私の両親が、給料の管理に関して、どのようにしていくのか伺ってきました。
私の両親は、二人共公務員だったので比較的年収は高く生活には苦労はしていませんでした。
また両親の時代は、バブルの時代、そして銀行金利が5%以上ある時代だったので非常に良い時代でした。
その両親が言う事は、自分達が経験した銀行に貯金するようにとの事でした。
私は、元々貯金する事が非常に苦手だったので、どのように両親を納得させるかを考えてました。
そこで、納得には至らなかったが折衷案になったのが会社の持株制度でした。
持株は、毎月会社の給料から一定額を自社株を買い取る仕組みの事。
またメリット、デメリットは以下です。
持株会のメリット
- 株の購入費用の3%を会社が負担してくれる。
- 自分の決めた金額分の小額株数を購入出来る。
- 配当金は次の月の株の買い付けに回される。
持株会のデメリット
- 株が売れる期間は会社が決めた年数回の限られた期間のみ。
つまり、常に3%株を安く買えて再投資が可能なので株価が大きく下回らない限り元本割れする事はないという事。
ひとまず、会社の持株会で毎月3万5千円を積み立てるという事を両親に伝え、3万円の社員寮に住む事で両親に納得してもらった。
今になって思えば、手取り約20万円で、持株会の積立を3万5千円、光熱費込みの家賃3万円で残り13万円もあれば、新卒としては十分でしょう。
現に、私は新卒の時から通帳を気にせずに過ごしてきました。
そして、この持株会での株式投資が数年後に大きな利益になるとは、この時は全く気づいていませんでした。
結果、初めての株式投資は自社株です。
2年半後に会社を辞める事になったのですが、その時に証券口座に株を移し替えた時に株価が1.5倍になっていた事もあり、キャピタルゲインとインカムゲイン含め倍以上の価値になりました。
今となって思えば初めての株式投資で成功した事が、結果として今後の人生の方向性を決める事になりました。
どのような過ごし方を送るか、そして成長プロセスが如何に大切かを学ぶ事が出来ました。
色々な所で投資のキッカケの話を聞きますが、多くの場合、過去の不幸な境遇から始める人が多いようです。
もしかしたら、私の場合は幸運から始まった事は非常に運が良かったのかもしれません。